5-デアザフラビン

5-デアザフラビン

(NAD+類似物質)について知る

5-デアザフラビン(TND1128)は、ミトコンドリアやサーチュイン遺伝子を活性化される効果がNMNの数十倍に相当すると言われており、次世代のエイジングケアサプリメントとして非常に注目を集めています。

5-デアザフラビン (TND1128)とは

5-デアザフラビンは、天然に存在するビタミンB2とよく似た構造を持ちながら、実際の機能はビタミンB3骨格系統のNAD+(NMNはNAD+の前駆体)や、NADP+と似た働きをすると考えられています。
(ビタミン72巻7号 (7月) 大阪市立大学 応用生命科学 笹井佐夫教授)
そのパワーはすさまじく、エネルギー生産や細胞の代謝プロセスに関与する最も重要な分子、ニコチンアミドアデニンジヌクレオチド(NAD)の類似物質として、ミトコンドリア/サーチュイン遺伝子(長寿遺伝子)の活性化効果は、世界的に流行している抗老化サプリメント「NMN」の数十倍といわれています。

NMNと5-デアザフラビン (TND1128)の比較

NMNは摂取された後、体内のNAMPT(酵素)を反応して初めて、NAD+と似た機能を持ち、その後ミトコンドリアとサーチュイン遺伝子を活性化させます。
一方、5-デアザフラビン(TND1128)は、それ自身がNAD+の類似物質であるため、直接ミトコンドリアやサーチュイン遺伝子に働きかけることができます。

線虫の寿命延長比較試験では、5-デアザフラビンは国産研究用試薬β-NMNと比較し、その効果の高さが実証されています。

*線虫…線虫と人間の寿命曲線がヒトと似ている。そのため、ヒトの老化、疾患の進行、遺伝子の解明など、生物学や医学の研究においてモデル生物として使用される。線虫のほか、実験用のモデル生物としてはマウスが有名である。

ミトコンドリア活性化の比較試験においても、5-デアザフラビン(TND1128)は、NMN(点滴用試薬)と比較して、数十倍以上、ミトコンドリアを活性化し、エネルギー(ATP)を産生、細胞の新陳代謝を促すことが判明しています。

5-デアザフラビン(TND1128)の有効性

5-デアザフラビン(TND1128)は、エネルギー生産や細胞の代謝プロセスに関与する最も重要な分子、NAD+(ニコチンアミドアデニンジヌクレオチド)と似た機能を持つと言われています。体内のNAD+の量は加齢と共に減少するが、5-デアザフラビン(TND1128)を摂取することにより、NAD+の減少を遅らせることができ、全身の細胞の老化を防止し、若返りの効果が期待されています。

また、5-デアザフラビン(TND1128)によって活性化されるミトコンドリアは、細胞が活動するためのエネルギーの95%を生産しており、免疫細胞を含む全ての細胞の生命を若々しく維持する効果があります。同時に、細胞内にあるサーチュイン遺伝子(別名 長寿遺伝子)も活性化することで生物の老化を防止し、寿命を伸ばすと言われています。
5-デアザフラビン(TND1128)に関しては、これまで大学研究機関で1,500例以上の治験が行われました。その結果、主に期待できる効果として、下記のことが挙げられます。

糖尿病

01

糖尿病は、インスリン感受性の低下や細胞のエネルギー代謝の障害が関与していると考えられています。5-デアザフラビンは、これらの問題を改善する可能性が示唆されています。実際の治験においても、患者の血圧や血糖値の数値に改善が見られました。

認知症・
アルツハイマー

02

脳の細胞は、ミトコンドリアは細胞内で生み出すエネルギーに非常に依存しています。認知症やアルツハイマー病の患者では、ミトコンドリアの機能低下が報告されており、これが脳細胞の機能障害や死につながる可能性が考えられています。ミトコンドリアの活性化や健康を維持することは、脳の健康をサポートする可能性があると期待されています。

肥満・高血圧・動脈硬化

03

ミトコンドリアの活性化は、エネルギー代謝の向上に寄与し、肥満の予防や治療に効果的である可能性が示唆されています。サーチュイン遺伝子の活性化は、炎症の抑制や血管の健康を維持する働きがあるとの報告もあります。

アトピー性
皮膚炎

04

5-デアザフラビンは、皮膚への直接的な効果が確認されていませんが、細胞の健康や抗酸化、抗炎症効果があると言われています。実際の治験では、服用後、アトピー性皮膚炎や尋常性乾癬・瘡蓋、重度のニキビなどの症状に改善が見られました。

不妊症

05

近年の研究では、卵子の老化はミトコンドリアの機能低下と関連しているとされています。つまり、ミトコンドリアが正常にエネルギーを生産できなくなると、卵子の健康や受精に影響が出る可能性があります。実際の治験では、60歳の女性に生理が戻ったなどの症例が確認されました。


5-デアザフラビン(TND1128)に関する特許
特許番号 第6717989号

「ミトコンドリア内でのATP産生を賦活するための補酵素因子の使用」についての特許を取得しています。

世界的な医学研究機関『カロリンスカ大学』による製薬化の流れ

5-デアザフラビンは、世界的権威のあるスウェーデンの医科大学、ノーベル生理学、医学賞部門の選考委員会がある「カロリンスカ研究所」と日本企業が開発したエイジングケア成分です。カロリンスカ研究所での成果をもとに、今後さまざまな国で製薬化に向けた申請を進めていきます。